走りぞめは大失態　２００２年１月１３日（日）
　２００２年となり、スティングが初咲賞に出走した。本当は日記を書く気もしないが、とりあえず書くことにする。前日買った専門紙の評価も高く、また陣営の見解も自信ありを匂わせていた。レース当日、いつものように早めに出陣し、いつものところに陣取った。１３時１５分、一番最後にスティングが現れた。テンションが心配であるスティングであるが、今日は周回を重ねるスティングにそれは無く、実におとなしかった。馬体重も増加を予想していたが、何とマイナス１２キロの５０８キロと、調整が上手くいったことが分かった。あとはゲート次第ではと期待を持たせた。その後停止命令がかかり、騎手たちが馬に駈けより騎乗した。前走は不明だが、私の前では初めてパドックで騎手を背にした。スティングは嫌がり暴れたが、その後は落ち着きを取り戻し地下馬道へ姿を消した。慌ててパドックを後にした私はゴール前へと急いだ。本場馬に姿を見せたスティングは返し馬でもいい走りを見せた。「もしかしたらいけるかも！」と期待をしながら発走時刻を待った。１４時５０分、ファンファーレと共に各馬がゲート入りを始める。スティングもそつなくゲートに入りおとなしく待っている。そしてスタート。ざわめく場内。一瞬目の前が真っ暗になった。何とゲートで立ち上がってしまったのだ。というよりしりもちをついたのだ。数秒後、騎手を振り落としたスティングは空馬のまま発走してしまった。「あ〜あ」今日はここで終わってしまった。レースのことは何も覚えていない。横山Jもメインに騎乗したし、スティングも空馬のまま２１００ｍを走ったため異常はなかったと思う。これが何より救いである。
　しかし、終わったことは仕方ない。無事なら次走までゲート練習も調教メニューに組み込まなければ、同じ事をしてしまうのではないかと思う。スティング２００２年走りぞめは大失態で終った。
スティング、思ったより起用だね　２００２年３月５日（火）
　初咲賞で大失態を演じてしまったスティングは現在、北総Ｆで障害練習を中心とした調教を行っている。放牧当初のコメントでは、リフレッシュのためのものだと言われていたようだが、現在では本当に障害転向するのではないかと思っている。何故ならリフレッシュのためとは思えないほど長く障害練習を行っている。また、謹慎明けにはゲート試験を受け、３月には復帰すると思っていたからである。
　毎週の近況では、スティングは障害センスがあるとのことである。また、落ち着いて調教をしているようである。もしかしてスティングは障害が好きなのかもしれないね？またＫＡＺＵ自信、スティングは起用だとは思っていなかったため意外であった。今後も飛越が上手く行えるようであれば、障害試験を受け、障害デビューとなる。数ヶ月後には成長したＮＥＷスティングが登場するであろう。５００キロを超えた馬格のあるスティングが障害を飛越する姿はさぞかし雄大であろう。近年では障害競争のシステムも確立しつつある。G�Tの賞金もまんざらではない。障害からまた平地競争に復帰する馬も多い近代競馬。スティングにとっては遠回りをする形になるのだが、１０歳近くまで現役を続けられそうなスティングにとっては単なる通過点に過ぎないと思う。現在は未だ５歳、未だ大人になりきれないスティングはいつ大人に？と愛馬スティングに問い掛けたいＫＡＺＵである。
「スティング、復帰戦はどちらなの？」　２００２年４月３０日（火）
　１月の大失態後、放牧に出されていたスティングが昨日突如の帰厩。馬房の都合のとのことだが、予想よりははるかに早い。何故なら障害転向が濃厚と思っていたからだ。このタイミングでの帰厩ということはもしかして平地での復帰なのではないかと単純に思ってしまう。３ヶ月くらいで障害レースに出走できるとは思えないし、テレサでのコメントからも普通に練習をやっているとのことだった。先日のテレサでは大人しくなったとのことであり、ゲート試験を受けて来月あたりに復帰するのではないかと思う。結論は今週か来週のテレサで明らかになると思うが。平地復帰であれば、適レースは東京開催の最終週に組まれている。それを過ぎれば福島もしくは函館開催のダート１７００ｍが復帰となる。個人的には東京開催での復帰を望んでいるが、どの程度大人になったかが分からないので予想は難しい。また、ゲート試験が受かるかも分からない。５歳のスティングは未だ９戦。使い減りはしていないため、これからが本当の競馬人生であると思われるスティング。そして大人になりきれずに、厩務員さんを困らせているスティング。能力的には上のクラスでも通用すると思われてるスティング。スティングはいったい平地と障害のどちらが好きなの？とスティングに聞いてみたいＫＡＺＵである。
「我が子の成長に期待」　２００２年５月２０日（月）
　５月と言うのに梅雨のような天候が続く中、スティングは久々の登録。土曜日、１０Ｒ、日吉特別（４歳以上１０００万下・Ｄ１６００ｍ）もしくは、日曜日、８Ｒ、青嵐賞（４歳以上１０００万下・芝２４００ｍ）である。１月の失態以来放牧され、障害練習中心の調教も、先日馬房の都合による帰厩。早めの帰厩に平地での復帰戦となった。ゲート再試験も悪さをすることなく難なく合格しあとは除外との戦いであろう。９００万条件馬は半端な数ではなく、また、１６００ｍにはかなりの頭数が登録をしそうだ。専門雑誌によれば５８頭もの登録がされている。フルゲート１６頭であるから出走確率はかなり低めである。このレースに除外の場合は、果たして芝のレースに出走するのであろうか？芝の適性はあるようにも思えないが、登録する以上は出走させる意向はあるのかもしれない。個人的には芝のレースは回避しは最終週の２１００ｍ戦を復帰戦に選択した方が妥当だと思う。
　放牧後のスティングは大変大人しく、厩務員さんに手間を掛けなかったようだし、落ち着きもあるとのことで気性的にも成長したのではないかと思わせている。あのゲートでの失態は気性の煩さからではなく、ただ単に驚いてしまったのではないかと今になれば思うのである。このレースに確定すればやっとのことで１０戦目。まだまだ先は長そうなスティング。障害練習でパワーアップした馬体と、年齢を重ねるごとに気性的にも成長を見せ始めたスティング。我が子の成長に期待せずにはいられない。私自身、このクラスは卒業できるのではないかと勝手に思っているだけに、あとは当日のテンション次第ではないかと思う。専門雑誌の評価は無印ではあるが、前日の専門紙は見物である。「スティングよ、大人の立ち振る舞いで快勝を！」と今からそわそわしているＫＡＺＵである。
少しは大人になったかも？　２００２年５月２５日（土）
　デビューから２年が経つも明日がやっと１０戦目。気性の問題でレース間隔を開けないと出走がままならなく、また去勢放牧で長い間戦列から離れていたため仕方ない。今回も約４ヶ月ぶりの出走となる。ダート戦を除外されたため青嵐賞の出走となった。芝２４００ｍ、初めての芝、距離、そして一番気になるのはゴール前からの発走となることである。明日は１年の中で最も混むと思われるダービーが開催される。スタンドも超満員になるだろうし、落ち着かない状況が予想される。テンションが高くなりがちなスティングにとって雑音が一番の敵になる。そう思う中、コンビニで購入した専門紙の評価も低く条件不利と書いてある。確かに初芝は不利と聞く。陣営もこれについては疑問の声である。「まあ仕方ないか」と初めて無印の新聞に目をやりつつ落胆するも、「ここで大穴を開けてくれ！」と思うＫＡＺＵである。応援には行けないが頑張れスティング！
　２００２年５月２６日（日）
　レース当日、応援に行かないのにもかかわらず早めの起床。今までとは違い、馬が指示されていないため気楽な気持ちであった。当日の人気も１０番人気程度である。１３時３０分、パドックの状況は一瞬しか写らなかったが、手綱を持つ厩務員をぐいぐいと引っ張るような感しで周回をしていたように見えた。走る気があるのだか、早く離してくれよと思っているのかは分からないが、少しちゃかついているようにも見えた。その後の状況はダービーの展望などで全くわからないまま発走の時間を迎えた。「どうかゲートだけは出てくれよ！」と祈った。ファンファーレと共に各馬がゲートに誘導される。奇数番のスティングは何事も無くゲート入りし、おとなしく待ってる。横を向いていたスティングだが、ゲートが開くと好スタートをきった。１コーナーでは外目を上がっていき先団に取り付いて向こう上面を迎える。３番手追走も芝が走りにくいのか、ペースアップに付いて行けないのか３コーナー手前では少し下がっていった。そして、また盛り返して外目から４コーナーを回り直線を迎えた。４コーナーで騎手のムチが飛ぶ。「手応えが良くないのかな？」と思った。直線を向くと内目をつき前を追った。しかし、坂下で既に手応えは悪くなり、外から数頭に交わされてのゴールイン。結果は７着だった。正直なところ残念ではあったが、初芝、距離を考えれば良く走ったと思う気持ちも強い。そしてゲートを無事に出てレースを出来たことが何よりの収穫である。また今日はメンコを外してレースに臨んでいた。周りの雑音も気にならなくなったのかと思うと、少しは大人になったのかな？と嬉しくも思う。スティングが今後、どういう路線に進むかは未定であるが、レースには参加できることは馬主として最高の喜びである。
正直なところ………　２００２年６月６日（木）
　前走はダービーの日の芝２４００ｍ、そして今週はダート２１００ｍを予定していたスティングは、抽選の結果除外となり、替わりに１２Ｒの芝２０００ｍに出走とあいなった。走法から見ればダート向きなのであるが、関係者の判断で芝でもいけるのでは？とのことだろう。また除外では仕方ない。ましてや今週で東京開催も終わり、ローカル開催が始まる。輸送競馬は未経験であるし、東京で使いたいとのことだろう。今週もし優勝でもすれば今後は、芝、ダートにこだわらずに使えるのだが、正直なところ勝ち負けは難しいと思う。ダート戦なら１０００万クラスならいい勝負ができると思うだけに今週の除外は非常に痛い。それでは来週以降の福島開催では？と思うが、これは調教師の判断なので仕方ない。出走するからにはとりあえず掲示板を目指して頑張って欲しいものである。前走はダービーの日のスタンド前のスタートを克服したのだから、静かな１コーナー奥のスタートなら大丈夫であろう。またメンコを外して走れたのだから！と勝手に思いこむＫＡＺＵである。
人気薄も仕方なし　２００２年６月８日（土）
　芝２０００ｍのこのレースには１４頭が出走する。今買って来た専門紙によれば、スティングの調子は今一つの評価であり、また陣営サイドのコメントからも自信ありのコメントはない。また、芝での実績が無く、斤量が５７ｋｇと一番重いスティングの評価は相変わらず低いのである。デビュー当時は調教タイムも上々で、専門家の評価も予想をはるかに上回るものだっただけに非常に物足りなさを感じてしまう。しかし、これはあくまでも評価であり、レースは走ってみなければ分からないのも事実である。評価を覆し上位に来る馬がいるから万馬券は出るのである。スティングには是非気楽に走ってもらい、大穴を開けて欲しいと思う。明日も応援には行けないが、騎手の言うことを良く聞き、頑張れスティング！
スタートは心配無し　２００２年６月９日（日）
　レース当日となった。仕事が休みではないため今日も自宅での応援となる。１２Ｒということはパドックでの状況もテレビでは放映されないし、評論家の評価も聞けないレースである。まあ、聞けたとしても取り上げられることも無いか！と思いつつ競馬ワイド中継にチャンネルを合わせた。スタート前のスティングは腹下から汗が滴り落ちている。「テンションは大丈夫か？」と思うも、夏のような気候であるから仕方ないところと思いつつゲート入りを待っていた。スティングは嫌がるそぶりも見せずにゲート入りしスタート。好スタートを切った。「ふ〜」今日もゲートは無事に出られた。向こう正面では無理無く３番手あたりを追走し３コーナーを迎える。ペースが上がったため少し後退するも内目をついて４コーナーを回ってきた。しかし既にここで騎手のムチが飛んでいる。前走と全く同じレース展開となって直線を向くが、今日も脚は残っておらずずるずると後退していくスティングだった。ゴール板を駆け抜けた時はしんがり争いであった。結果は残念だが、府中の芝２０００ｍと言えば過酷なコースである。芝が決して得意でないスティングがここで簡単に勝てるはずもない。それが１０００万の壁でもある。ここ２戦、ダートを除外となって芝を使った訳であるが、ダートならもう少しましな成績を残せたと思うだけに残念だ。しかし、ゲートを無事に出られてレースに参加できたことは評価しても良いだろう。私はここで一旦放牧され秋復帰が濃厚であると思う。そして復帰戦が平地であるか障害であるかは不明であるが、この芝使いは障害のためではないかと勝手に思っている。どちらにしてもスティングにとって一番いい選択を望む今日である。「やっと少し大人になったなスティング！もうゲートは大丈夫ですね」
久々の本職競馬なのに何故？　２００２年８月２日（金）
　明日行われる新潟競馬の麒麟山特別、ダート１８００ｍでスティングが出走する。ダート馬と思われるスティングにとっては久々の本職競馬となる。ここ２走は、ダート戦登録も、除外となって仕方なく芝のレースに出走していた。芝も走れれば問題は無いのだが、そんなに器用ではないので結果は仕方の無いところ。当然専門紙の予想も無印状態であった。私自身、スティングはダートならこのクラスではいい勝負が出来ると勝手に思いこんでいるために歯がゆい日々が続いていた。明日のレースは今後を占う上で重要なレースになる。ゲートを５分以上に出て、力を出しきって欲しい物である。テンションを考慮し滞在競馬を選択し、中間はスクーリングでゲート練習をするという万全の態勢でレースを迎えることとなったためきっと力は出しきってくれるだろう。また、３枠４番といい枠順も好材料であろう。先ほど購入してきた専門紙の評価は良くないが、陣営サイドは強気の◎。評論家を驚かせるような走りを期待している。「スティングよ！まだおまえは終わった訳ではない！明日からが始まりだ」と自分にも気合を入れるＫＡＺＵであった。
２００２年８月３日（土）
　新潟も夏の暑さの中でスティングが出走した。結果は惨敗であった。テレビ中継はあったもののパドックでスティングが写ったのはほんの数秒で状態は分からなかった。レース直前の輪乗りの状態では必要以上の発汗も見うけられなかったのでテンションの方は大丈夫ではなかったのか？と思っていた。そして発走の時刻となり各馬ゲート入、スティングは大人しくゲートに入りスタート。５分以上ののスタートだった。「まずは一安心」レース序盤は６〜７番手の外側を追走し向こう正面に入った。まずまずの走りをしているように見えた。しかし、残り８００ｍ付近であろうか、騎手の手が動き始めている。「手応えが無いのか？」と思うとペースについていけないスティングがそこにいる。ずるずると後退し４コーナーではしんがりで直線を迎える。今日はこの時点でレースは終わってしまった。前日の陣営サイドのコメントでは好調と聞いていたのであるが、いったい何が原因なのであろうか？馬主としては悪い方に考えてしまいがちである。まずは馬体重がデビュー以来最軽量であることが気になる。出走させているのだから夏ばてではないだろう。馬はデビューしてからも成長するのが普通である。デビュー当時５０８キロの馬体重は一時５２６キロまで増えていた。これは単純に成長分と思っていた。しかし、ここ数戦は走るたびにマイナス体重になっている。そして今回は遂に５００キロを切って４９４キロになってしまった。輸送の関係で仕方ないかもしれないが。次に走りを見ていると歳を重ねるごとに走る気力が衰えてしまっているようにも見えてしまう。５歳になって気性が大人になったということもあるが、競馬を嫌がっているようにも見えてしまう。まだまだ頑張れると思う気持ちと、どうなのかな？と思う気持ちが交錯している。陣営がどのような判断をするかは不明ではあるが、私自身はあらゆる対策をこうじて次走は望んでもらいたいと思う。例えばブリンカー等。「スティングよ！何が気に入らないの？」とわがままスティングに聞いてみたいＫＡＺＵである。
大駆けの評価に期待！　２００２年９月７日（土）
　明日のレースに望むスティングの動きは多少元気が戻ってきたとの評価。専門紙の評価は案の定低い。それも最近の凡走を見ていれば仕方の無いところ。連対時に調教で出ていたタイムには及ばないものの多少は戻りつつあるだけに期待はもってしまう。何故か？と聞かれれば、自分のレース展開で気持ち良く走らせればこのクラスでも通用する器だと思っているからである。気性の問題で砂を被る競馬は嫌であろうから前でレースを進めて欲しい。また、評価は低いが”大駆け注”のコメントが一番の救いである。
スティング夏は嫌いなの？　２００２年９月８日（日）
　レース当日、関東地方は残暑が厳しかった。新潟が暑いのか定かではないが、パドックを周回しているスティングは毛色が変わるほど発汗しており、ちゃかついていたように見えた。ここ数走落ち着いて見えたテンションが高かったことなのだろうか。レースも発走直後に左右にふらつき後手を踏んだ。ダッシュがつかず後方からの競馬。向こう正面では外目で前を追走するも、既に騎手の手は動いている。上がっていきたいのであろか。しかし思ったように順位は上げられずに、むしろ４角では順位を下げた形で直線を迎える。しかしここでも周りの馬と同じ脚色となりそのままゴール板を駆け抜けた。ここ数走の中では調教でもまずまずの動きをしていたスティングだったが、今日も結果を残すことは出来なかった。次走は未定だが、お得意の１０月競馬に照準を定めて今後調整をして欲しいと思うＫＡＺＵだった。「スティング、夏は嫌いなの？」
スティング、絶大なる評価に驚き！　２００２年１０月２日（水）
　とある競馬情報に驚くべき記事が記載されていた。「タイキスティング、今週末の障害未勝利戦では圧勝の可能性が！」等と。前にもスティングは障害練習をずいぶんと長い間行っていたが、その時の陣営の評価は、「飛越にセンスがある」とのことだった。しかし、復帰後は平地での競走を行い、惨敗続きであった。そして先日の惨敗後、本格的に障害転向となったようで、今週末の未勝利戦に登録していた。単なる障害転向だけかと思いきや、先日行った障害試験で関係者と記者を驚かせたのである。単走での破格時計、完璧な飛越。試験に合格したことは言うまでも無く、今年の３本の指に入るまでの器との評価だった。「なっ！なにー！！！」この記事に身震いをしたＫＡＺＵは嬉しさを隠しきれずに何度も記事を読み返した。近代競馬の障害はだんだん確立されつつあり、障害転向に何の抵抗も無い私は、スティングには障害で長い間怪我無く走り、あと１勝できればいいかな。などと思っていたのである。そのためこの記事には正直私が’どぎも’を抜かれた次第である。評価はあくまでも評価で、走ってなんぼと言うことを私は前から日記に記載はしている。そう思いながらもこの評価は本当に嬉しいものである。デビュー当時は新聞記事などにも結構取り上げられ、能力の高い馬との評価だった、そして、それなりの成績は残していた。しかし、古馬となった最近のスティングの評価は低く、力が落ちたのではないかと心配していた。やはりスティングは障害が好きなのか？明日、確定すれば応援に行こうと思う。障害は馬主にとって見てはいられない位心配なものではあろうが、その勇姿を目に焼き付けたいと思う。そして、またあの華やかな舞台で活躍することを信じながら応援したいと思う。頑張れステイング！無事に回ってきてくれ！ウィナーズサークルで待っているぞ！！
スティング、久々の１番人気かな？　２００２年１０月４日（金）
　明日、スティングがいよいよ障害デビューの日を迎える。先日の記事に、飛越のセンスと破格な時計、いきなり圧勝の可能性！と記載されていたので、夕方慌てて新聞を買いに行った。久々に重い印が打ってある事と思い込んでいたためである。新聞を開き目をやると、本当に久々に高い評価だった。スティングのみが初障害、ましてや平地オープン馬を相手にまわして無印の評論家はいないのである。さらに本紙は◎。そして、障害のニューヒーローの誕生！とのコラムも記載されている。これだけの評価をされていると言うことは上位人気は揺るがないのではとも思う。デビュー当時の評価に負けないくらいのものである。しかし、スティングの場合は気分屋であるから自分のペースで走れれば好走するのだが、そうでない場合はあてにならないのも事実である。大外枠の発走であるから、スタートをポンと出て、前目の競馬をしてほしい。自分のペースで無事に回ってくればそれなりの結果はついてくるのではないかと思う。障害に怪我はつきものであるが、鞍乗は障害界のトップジョッキーであるから大丈夫であろう。急遽応援には行けなくなったが、仕事をしながら心の中で応援しようと思う。そして、スティングには障害界をリードする馬に成長して欲しい物である。
スティング、おまえは障害界のニューヒーロー！！　２００２年１０月５日（土）
　今日は朝から快晴。まるでスティング第２のデビュー戦を祝福するかのようである。久しぶりの応援も、仕事の都合で急遽中止。非常に残念だが仕方ない。そわそわしながら発走時刻を待ちながら仕事をしていた。昼休みとなり、そわそわしながら結果を見た。その瞬間、鳥肌のたつ思いがした。何と２着馬に大差をつけての快勝だったのだ。デビュー戦優勝に続き、障害でもデビュー戦優勝をなしとげたのである。「やったー！！！！」前評判でも飛越は抜群とのことだったが、気性のためあてにならない馬なのでどうなることやらと思っていただけに本当に嬉しかった。時計も推定タイムよりはるかに優秀で、今後も楽しめると確信した。障害に怪我は付き物だが、それを克服して頑張って欲しい。後でレース結果をテレビで見たが、最終障害手前では後続にピタリマークされていたものの、最終障害を飛越した後は、後続馬を突き放し、直線では後続馬が止まって見えるようなレースだった。障害は１つ勝てば重賞にも挑戦できる。そして夢の重賞制覇に向けて頑張って欲しいと思う。スティングよ！有難う。おまえは障害界のニューヒーロー！と自分の中ではそう思うＫＡＺＵであった。「次走は応援に行くからな！きっと！！」
評価の高さに困惑　２００２年１０月２８日（月）
　前走、障害デビュー戦を快勝したスティングは予想通りに今週末のレースに登録した。障害は１つ勝てればオープン馬ではあるが、初のオープン登録である。それも特別レースである。障害転向後の障害試験では、関係者や記者などを驚かせるほどの障害センスと破格の時計。そして当日も練習の力を存分に発揮し、上位人気に恥じない快勝をしてくれた。時計は初コースであったため基準タイムではあるが、今のところは非常に優秀な時計であると思う。その後の中間の調教でも非常に順調のようだし、今日購入した専門雑誌でも重い印が打たれている。少し評価の高さに困惑気味だが、非常に嬉しいものである。登録数もフルゲートと同じだし、今週の調教で何事もなければ出走はできると思う。今のところ当日は現地応援の予定だが、この評価に恥じないように頑張って欲しいと思う。「頑張れ！スティング！！ＫＡＺＵに初の特別勝利を！！！」とここでも親馬鹿度１０００％であった。
確定！そして好評価！　２００２年１０月３１日（木）
　スティングの出走が確定し、念願のオープン競走に出走する。１１月２日（土）、中山・９Ｒの秋陽ジャンプＳ。今週の動きもまずまずで、陣営もなかなかの評価である。障害で実績のある馬もいる中、先日もとある競馬記事に今週の注目馬に指示されていた。デビュー戦前も同じく注目されていたが、そこは未勝利戦であるからだと思っていただけに、今週取り上げられたことは最高に嬉しいことである。デビュー戦はお得意のダート、しかし今回は芝であるところが少し引っ掛かるが、まあ仕方のないところ。過去に芝も経験しているし、楽観的に考えることとする。デビュー戦を見る限りきっと今回も前目での競馬が予想されるが、ここであっさり勝つようなことでもあれば、あわよくば暮れの大レースに出走も！とここでも楽観的過ぎるＫＡＺＵである。「頑張れ！スティング！！もう一度夢を見させてくれ！！」
有難うスティング！しかし障害は心臓に悪い　２００２年１１月２日（土）
　前日買った専門紙の評価も高く、当日の上位人気は必至であった。レース当日、パドックに現れたスティングは落ち着き払い、前に見たスティングとは全く違う馬のように見え、また、気候のせいもあるが、発汗も全くなく周回を重ねていた。騎乗命令がかかるとスティングは他馬より先にパドックを後にする。私も急いでパドックを後にしゴール前でスティングの現れるのを待っていた。パドックを離れる時、電光板には単勝１．５倍が示されており、断然の１番人気におされていた。
　人もまばら、入場行進曲も鳴っていない静かな本場馬にスティングが現れた。鞍乗の横山義騎手も一人で現われそこで馬の背にまたがった。スティングは「早くた綱を離してくれよ〜」と言わんばかりの仕草で煩いところを見せた。これらの陣営側の行動は、やはり気性があてにならないスティングのことを最大限に気使う姿勢であろう。裏返せば、オープンでも即通用との期待がそうさせているのかもしれない。キャンターにおろされたスティングは最初少しいやがるそぶりを見せたが、その後は落ち着きゴール前を気持ち良さそうに通過していく。「いい感じだ！」と思いつつ発走時刻を待った。１４：３０、ファンファーレと共に各馬ゲート入りを始める。煩い馬もなくスムーズなゲートイン後、ゲートが開く。出遅れる馬もなくスタート。しかしスティングは少し出が悪かった。各馬、障害を無難に飛越しながらレースが進んだ。スティングは第２障害で少し低い飛越でドキッとさせたがその他は無難に飛越を重ねていく。序盤は３番手辺りを追走し、なかなかいい感じでレースを進めた。２周目の向こう正面では少し前に離されたが３コーナーでは少しずつ前に取りついていった。４コーナーでは２番手外目を追走し直線を迎える。一瞬交わせるか！と思ったが、道中のペースが速かったのか芝が走りずらいのか最後は失速して２着でのゴールインであった。結果は残念ではあったが、障害２戦目のオープン戦でのこの結果は非常に納得できるものである。もう少し経験を積めばこのクラスでも好走できると確信したレースだった。帰宅してビデオで何度も繰り返しレースを見ると、様々なところで駆け引きがあった。２周目の序盤にダイワデュールが上がっていった時にスティングもこれを追いかけ、最終障害の手前で並び飛越した時にも騎手の手が動いていた。中間抜くところが無かったのが最後に脚が残っていなかった原因であろう。しかし、人気が被っている以上、騎手にも大分プレッシャーが掛かったと思うし、仕方の無い騎乗ではなかったかと思う。結局終わってみればレコード決着。道中のペースも速かったので、今日はスティングのペースではなかったようにも思う。そう思うと今日の走りで何かを掴んでくれたのではないだろうか。そしてハードル界のこのクラスでの今後の活躍も十分期待できるレースだったと思う。有難うスティング！しかし障害戦をライブで応援するのは心臓に悪いと思いつつ愛馬の活躍を期待するＫＡＺＵであった。
人気が被り過ぎなのでは？　２００２年１１月１５日（金）
　前走、オープン特別で好走したスティングが予想外の中１週で出走する。今回は直線ダートのオープン競走で、専門紙の評価があまりにも重すぎる。殆どの専門家が◎で本紙の見解や陣営も自信のコメントなのである。内心では嬉しいのだが、前走も単勝１．９倍の１本被りで２着と敗れた。騎手もここまで人気が集中すると乗るのに困るのではないかとも思う。障害のセンスはひいきめ無で上位であることは前走の内容から見れば分かるのだが、障害の場合は何が起こるか分からないのも事実である。自らこけると共に、まき沿いを食らう場合もある。前々で競馬が出来るスティングは今回も２番手辺りを追走すると思われる。そして無事に回ってくればそれなりの結果は得られると思うので、是非無事に回ってきて欲しい。明日は都合が悪く応援には行けない。というか正直ライブでは見られないほどなので「ほっ！」としている。そしてこの競走で勝てれば陣営は中山大障害を視野に入れているようだ。大障害と言えば夢のＧ�T競走である。刺激が強すぎる今日この頃である。
スティング次走は夢の舞台？　２００２年１１月１６日（土）
　朝から曇空で肌寒い今日、スティングは障害３戦目を迎えた。都合で現地へは行けずにそわそわしながら結果を待った。前日の専門紙によれば上位人気は確実視される中でどのようなレースをしてくれるか楽しみでもあった。前走のオープン特別で好走し、センスの良さを感じでいたし、障害界のニューヒーロー等と評価されているだけに無事に回ってきてくれ！と思っていた。１１：４５、レースの時間である。祈るような気持ちだった。１２：１０、そろそろ結果が出ている頃と思い、ＪＲＡのＨＰでレース結果を見た。「やったーー！！」優勝である。メンバーが手薄とは言え、障害は何が起こるか分からないので本当に安心したのである。今日も好位でレースをしていたようだし、飛越もスムースだったのだろう。４コーナーで外目３番手から直線を向くと、前を交わしてゴール板を駆け抜けた。そして陣営サイドの構想によれば次走は中山大障害のようである。これが本当であれば夢のＧ１出走となるのである。叶わないとしてもスティングの頑張りには頭が下がる。「スティング、次走は夢の舞台？」と愛馬の今後の活躍を期待するＫＡＺＵであった。
この休養がいい方向へ　２００２年１２月１２日（木）
　次走に中山大障害を予定していたスティングだったが、調教中に骨折を発症したようである。症状は軽めのようだが、はっきり言ってショックは隠せない。何故かと言えば先日ガウラが引退、パンテーラは去勢、フレグランス００のデビューはまだ先と稼動馬がいなくなったのである。稼動馬がいないと非常に寂しいものである。スティングは彗星の如く障害界にデビューし、ここまで順調過ぎる位だった。そしてＧ１に挑戦できるところまで来ていた。しかし、裏を返せばこの休養をいい方向へ向かえばと思う。ここまで休養らしい休養をとっていなかったスティングには丁度良いかもしれない。と言うよりそう考えないとやりきれない。障害馬の寿命は長いので、来年６歳のスティングにはいくらでもチャンスはある。来年、障害の重賞を制覇し、胸を張ってＧ１に挑戦できればと思う。神様が「未だＧ１に出るのは早いよ！」と思ったのかも知れない。「ゆっくり休めよスティング！」そしてまた勇姿を見せてくれ！！
今年は主役の年に！　２００３年１月１８日（土）
　２００３年、今年は未年。スティングは昨年秋、新境地を開拓し一躍ハードル界のニューヒーローとなった。骨折の為中山大障害は出走出来なかったが、幸い症状も軽い様子で、近くレントゲン検査を行うようである。そして良化が認められれば軽めの運動を開始するとのことである。スティングの評価は各所で高く、多くの記事を目にする。正直、障害のセンスがこんなにあるとは思ってもいなかったＫＡＺＵにとっては刺激が強いのである。陣営も春先の復帰を予定しているようで、今から待ち遠しい。多くは望まないと言ったら嘘になるが、無事にいて欲しいと思う気持ちが一番強い。ライブ観戦が心臓に悪い障害レースで、落馬する姿は見たくない。もし落馬をすればＫＡＺＵが予後不良になりそうである。今年１年、スティングがコンスタントに出走すれば、それなりの結果はひいきめ無しで得られると思う。そして「今年は主役の年に！」を願いたい。
突然の入厩に驚き！　２００３年３月２３日（日）
　お彼岸も今日で終り、いよいよ春本番を迎える。そして競馬界もクラシックに向けて更に盛りあがるだろう。そんな中、我が愛馬も２頭入厩を果たした。スティングは厩舎馬房の都合がつき、手元での管理をするとの理由だった。中山開催での復帰では急仕上げになるので東京開催での復帰を予定している。そして春の最大目標は東京ハイジャンプ（ＪＧ２）のようである。昨年１２月に軽度の骨折で放牧されていたが、やはり軽度は本当であった。現在は普通にキャンターが出来るまで回復しているし、今後は十分に調整する時間もあるので万全の態勢で復帰戦を迎えられそうである。次にアロマ。こちらは初入厩である。先日、天栄から美浦近郊に移動し、本格的な調教後に入厩かと思っていただけに驚きである。こちらも手元で管理をするためと言っているが、こちらはゆっくりの調整になるであろう。何故なら、喉の調子が良くなく、まともな調教を行っていなかったためである。状態に合せた調教を積んでいくとのことで、デビューはまだまだ先になりそうである。５月下旬から６月初旬のデビューを予想している。馬体を見る限りかなり走りそうな馬だけに慎重な管理をして欲しい。２００３年になりやっと稼動馬ができた。また愛馬が出走する楽しみを味わいたいと思うＫＡＺＵである。
スティング復帰戦！どうか無事に！！　２００３年５月２日（金）
　昨年の１１月以来５ヶ月半ぶりにスティングが明日のレースに出走する。障害デビューを鮮烈の大差勝利を収めて以来、障害界のニューヒーローとして期待されている。そして今回も専門紙によれば有力馬として重い印が打たれている。鉄砲実績のあるスティングだが、障害はただ走るだけではないので心配なところ。中間の調教は落ち着き行われていたようだが、明日、落ち着きさえあればそれなりの結果はついてくるのではないかと楽天的に考えている。「どうか無事に回ってきてくれ！そして春の大目標に向けて頑張ってくれ！」
スティング復帰に喜び！　２００３年５月３日（土）
　朝から抜けるような青空、五月晴れの表現がピッタリ当てはまるような天気である。そしてスティングの復帰戦を祝うかのような天気だと勝手に思っていた。仕事の都合で応援には行けないが、心の中で懸命に応援しようと思っていた。時計を気にしながら仕事をしているとレースの時刻が迫っていた。「どうか落ち着いてレースを運べますように！そして無事に回ってこれますように」と祈るような気持ちでいた。昼休み、そろそろ結果が出ている頃だと思い、恐る恐る結果を見た。３．５馬身差の３着。この結果に正直がっかりもしたが、その反面「ふっ！」と胸をなでおろしたのも正直なところである。何故なら障害は落馬競争中止など、何が起こるか分からないからだ。もしスティングの結果に中止などと書かれていたら目の前が真っ暗になるだろう。ライブで応援したいのはやまやまだが、もし目の前で落馬したならばＫＡＺＵ自身が予後不良になりかねない。レース展開を見る限り、前走までとは違い中団でのレースとなっていた。スタートで後手を踏んだのか、飛越を失敗したのかは不明であるが、ペース上がった３コーナーで後退し、４コーナーでは内目８番手で直線を向く。コース取りと前がバテたため、スティングは５頭を交わしてのゴールだった。休み明けにしてはこの結果には納得のいくところである。春の大目標を東京ハイジャンプ（ＪＧ２）にしているスティング。次走までは１ヶ月以上の間隔が開くので、追いきり不足と、障害練習不足を補える。最高の調子に持っていくための調整をしてレースに望んで欲しいと思う。何はともあれ復帰戦を迎えられて嬉しいの一語に尽きる。お疲れ様スティング！次走も楽しみにしているぞ！！
次走に繋がるレースを！　２００３年５月１７日（土）
　まるで梅雨のような天候。競馬もＧ１の無い週で、今一つ盛り上がりに欠けている。そんな中、スティングは復帰２戦目を中１週で迎える。昨年軽度の骨折で戦列を離れていたが先日復帰戦では思い通りのレースは出来ずに３着に終った。しかし、３着に終ったというより、頑張ったと言った方がいいだろう。何故なら骨折明けは相当なハンデで、そんな簡単に優勝できるほど競馬は甘くないからだ。改めてスティングの障害適性を知ることになった。夕方、いつものように近所のコンビニで専門紙を購入しレースの欄に目をやった。叩かれ上昇、道中スムーズならあっさり！等と書かれており、重い印が打ってある。確かに前走はスタートで後手を踏み、道中挟まれるなどの不利があったが、今までの障害での実績からこの様に高評価に繋がっているのであろう。確かに評価はあくまでも評価。走ってなんぼが競馬だが、スタートを５分に出て自分のレースが出来ればそれなりの結果はついてくると思うし、次走に繋がるレースをして欲しいと思う。今回は応援に行くつもりでいたが、やはり仕事の都合で取りやめとなってしまった。「頑張れ！スティング！重賞制覇に向けて！！」
今度は主役に！　２００３年５月１８日（日）
　朝、目覚めると今日も曇天。そわそわしながら愛馬の好走を祈っていた。しかし、今までよりは落ち着いている自分である。専門紙の評価も高く、上位人気は必死であると思いながら発走時刻を待つ。パドックの状態も不明。スタート、道中も不明であり、テレビで最後の直線のみの結果を見た。空馬を避けるためなのか大外でスティングが前を交わしていく。そして先頭でゴール板を駈け抜けた。後で結果を見ると、今日は前目でレースを運んでいた。４〜５番手で直線を向くとなかなかの脚で前を交わしていた。これで６勝目、障害では５戦３勝と障害能力を発揮してるスティング。今日のレースでの騎手のコメントには今一つの評価。重め残しで優勝できるのだから、上（重賞）でも十分やっていけるのではなかろうか？と楽観視している。多分次走は来月の東京ＨＪであろう。それまでに調子をピークにもっていければと思いつつ、愛馬の頑張りに頭の下がる思いのＫＡＺＵである。「スティング有難う！今度は主役に！！」
スティングに感謝！　２００３年６月１３日（金）
　一口馬主をはじめた頃、誰が明日のレースに出走すると思っただろう。障害転向、ましてや重賞競争に出走することなど。
　ジェイドロバリー産駒に出資し、ダートの中距離での活躍を祈り出資したのがレイクサマー’９７であった。あれから約４年。デビューの頃は思い描いていたレールの上を歩んでいたものの、去勢を施してからはダートの長距離に活路を見出し、平地では通用しなくなった昨年には障害転向となる。しかしこれが幸いし、障害界をリードする馬との評価も得ることができた。これまでに障害オープンを２勝し、いよいよ重賞への挑戦権を獲得した。前走後も状態は上向きで、専門紙での評価も上々だ。評価欄には”絶好調”と記載され、状態の良さも伝わってくる。あとは明日のテンション次第ではなかろうか。残念ながら明日現地での応援はできないが、テレビの前で精一杯応援しようと思う。「スティングよ有難う！是非無事にまわってきてくれ！」と感謝の気持ちで明日を迎えるＫＡＺＵである。
負けても悔いなし！　２００３年６月１４日（土）
　重賞初出走の今日、朝から晴天に恵まれた暑い日となった。あまり暑いのが得意ではないスティングには過酷な条件となる。しかし、仕上がりも良いようで評価は高かった。パドックでもテンションは上がっていない様子にほっとした。
　１５時、レースの時刻が迫り鼓動の高まりを抑えつつテレビの前で祈っていた。「どうか無事にまわってきてくれ」１５時０５分、ファンファーレと共にゲート入りするスティング。大人しく全馬のゲート入りを待っている。そしてスタート！５分のスタートも少し内側にふらついた。「１番枠で良かった！」レース序盤は４〜５番手辺りでレースを進める。飛越もまずまずでいい感じである。２週目に入っても同様のレース展開。そして向こう正面で有力馬が動く。スティングは交わされたがそのままの状態で３コーナーを迎える。「もしかしてペースについていけないのか？」しかしスティングも４コーナー手前で前に取り付き直線を迎える。最終障害を飛越した時点で４番手、その後一瞬いい脚を使い前を捕らえるかと思いきや、その後は引き離される一方でゴール前で１頭に交わされ４着での入線となった。結果は残念ではあるが、障害実績のないスティングが重賞で４着は良く頑張ったと思う。現状のスティングではこれが精一杯ではないかとも思う。ダート巧者の馬にとっては、直線芝ではハンディがある。またこれまで障害で戦ってきた相手に比べればメンバーが強化され、道中も厳しい競馬がしいられた分、最後に脚が残っていなかったのではと思う。今日ははっきり言えば練習のようなものではないか？と思うことにする。今後は芝での走りを強化するための調教を施して欲しいものである。平地１０００万条件の実力はあり、飛越センスもあるのだから。
　多分ここで休養に入ると思われるスティング。２ヶ月位は静養し、また秋に復帰して頑張って欲しい。そして今年の年末には昨年出走を果たせなかった大舞台に立って欲しいと思う。「有難うスティング！お疲れ様！」それにしても障害は心臓に悪いな〜。
復帰戦は秋陽ＪＳ？　２００３年９月１５日（月）
　今日は敬老の日、９月も中旬を迎えるのに関東地方は真夏日が続いている。大阪では１８年ぶりの優勝に沸きかえっている中、１頭しかいなくなった愛馬スティングは北総ファームで長期休養中である。馬体の良化がやっと伺えるようになった今日、未だ乗り込みは始めていない。放牧当時、夏競馬への参戦も匂わせていたが、それには間に合わなく、体調も今一つのようだった。今年の夏場は例年になく涼しく、スティングとっては幸いだった。しかしここのところの暑さで馬がバテていないか心配である。放牧されてから約３ヶ月、乗り込むのにはもう少し時間が掛かりそうだし、復帰は１１月ころになってしまうのではないかと思う。やはり復帰戦は昨年２着と頑張った秋陽ＪＳではないかと思う今日この頃である。しかし馬が１頭しかいないのはつまらないとともに寂しいことである。そろそろ考えるか！？
お疲れ様スティング！有難うスティング！！　２００３年１１月７日（金）
　昨日の愛馬の近況を聞いて唖然とした。信じられないと共に夢であって欲しいとも思った。今朝目覚めた時にも昨日のは夢では？と思いたいくらいだった。
「タイキスティングは調教後に歩様が乱れた為、厩舎にて診察を受けた結果、左前脚浅屈腱断裂による競走能力喪失との診断が下りました。残念ですが現役引退です。」
　これから障害界をリードし、大暴れしてくれると思った矢先の出来事でした。
　スティングは４歳（現３歳）の４月にデビュー。デビュー前の評価は驚くほどの高評価。しかし、そんな評価に負けず劣らずに強い勝ち方をしてくれました。２戦目もダントツの１番人気。しかし、デビュー前から懸念されていたテンションの高さは出遅れという形ででてしまい、能力を出し切れないスティングでした。２戦目は２着、３戦目は３着、出遅れの無かった４戦目は連戦の疲れか？直線でのきれもなく４着と不本意な成績。その後は疲れが溜まり放牧へ。案の定、連戦の疲れか馬体は満身創痍の状態でした。夏を北海道で休養し、秋の復帰戦では出遅れはあったものの、そこは能力でカバーし圧勝劇を演じてくれました。しかし、昇級戦ではテンションの高さを露呈しレースに集中できずに惨敗。そこでとられた措置は去勢でした。復帰には約１０ヶ月を要してしまい、油の乗った５歳戦をぼうにふった形となりました。復帰２戦目からはダートの長めの路線に活路を見出し優勝を飾り、スティング復活を思わせました。しかし、６歳となったスティングは思ったような走りが出来ずに先行き不安を感じさせました。ところがこれからが意外な展開です。気性も歳を重ね多少ではありますが大人になり、障害のセンスを買われたのか障害路線に変更。障害試験では、関係者の度肝を抜くほどの好時計。しかも飛越のセンスは抜群とスティングの評価もうなぎ上り。障害デビュー戦でも能力をフルに発揮し、大差での優勝を飾りました。２戦目の秋陽ＪＳでは、障害の経験馬を差し置いて断然の１番人気。解説者もスティングの非凡なセンスを買い上位に押してくれました。結果は２着でしたが、障害界にニューヒーロー誕生を思わせるスティングでした。陣営もこれならいけるとの評価で、暮れの中山大障害を視野に入れるほどでした。しかし、軽度の骨折を発症し、これは叶わぬ夢となりました。骨折の症状は軽く、半年ほどで戦列復帰。復帰２戦目で優勝し、夏の大目標は東京ＨＪに設定されましたが、芝適性の差か？結果は４着でした。その後は予定通り放牧へ出され、帰厩は先日でした。秋の目標は勿論中山大障害。しかし、２本目の時計を出した昨日の調教中に故障を発症し、引退することとなりました。
　現在６歳のスティング。障害はこれからだと思うだけに非常に残念です。なかなか大人になれずにやきもきもさせられましたが、６勝もしてくれたスティングには感謝の気持ちで一杯です。競走能力喪失と言うことで、もう走るスティングを見ることは出来ません。また、スティングのおかげで沢山のお仲間ができました。お仲間にも感謝します。そんなスティングに最後に贈ります。

「お疲れ様スティング！有難うスティング！夢を有難う！！」

おまえは我々にとって永遠のスーパーホースです。